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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第15章 離れる覚悟、近づく気持ち ※微


「すぐ準備します!」

すぐにが着替えを済ませて戻ってきた。

ホ「っ……」

私服――シンプルなジーンズに白いTシャツ。
飾り気はないのに、妙に目を引く。

ホ「かわいか……」

ほとんど息に混じるほどの声。

「お散歩って言ってたので歩きやすい方がいいかと…」

ホ「ははは、そうだね。でも俺の言う散歩はちゃんが思っているのとちょっと違う」

ホークスが近づいてくる。
ひょいっと、お姫様抱っこをされる。

「へっ!?」

ホ「じゃ、行きますか!」

羽根が広がる。
ホークスはそのまま窓に足をかけ、外に飛び込んだ。

最初は、正直とても怖かった。
足元に何もない空に放り出される感覚に、思わず息を詰める。

けれど、すぐにそれは薄れていった。

ホークスの腕は想像以上に安定していて、落ちる不安がなかったからだ。

ホークスはを抱えたまま、ぐん、と高度を上げる。

「わぁ……!」

眼下に広がる夜の街。
無数の光が瞬いて、まるで宝石箱をひっくり返したみたいだった。

「イルミネーションみたい……」

ホ「はは、そう見えるよね。上からじゃないと、なかなか」

少しの沈黙のあと、ホークスが何気ない口調で切り出す。

ホ「ちゃんの個性ってさ。治癒、なんでしょ?前から詳しく知りたいなーって思ってて」

「私の個性は……“快気”っていいます」

言葉を選びながら、静かに説明する。

「簡単に言えば、細胞を“元気にする”個性です。手をかざせば怪我や骨折を治せるし、ハグをすれば疲労回復もできます」

ホ「へぇ……」

「あとは……」

少し、言い淀む。

ホ「あとは?」

「……重症の場合は、キスをするとすぐに治ります。怪我をしてから1時間以内で、なぜか男性限定ですけど」

ホークスの背中が、ほんのわずかに強張った気がした。
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