第15章 離れる覚悟、近づく気持ち ※微
は周囲を歩いて何かできることを探したが、ホークスの事務所周辺はすでに“完璧に”整えられていた。
ホテルに戻ると、部屋は静かだった。
時計を見ると17時を指していた。
「…3時間か」
ベッドに荷物を置き、ソファに腰を下ろす。
テーブルに置いたペットボトルの水を一口飲む。
ホテルの冷蔵庫に入っていたお酒を思い出して、少しだけ迷う。
(…今日はやめとこ)
シャワーを浴び、髪を乾かす。
湯気の残る鏡の前で、ぼんやり自分の顔を見る。
(…消太さん、今ごろ何してるんだろ)
ふと思っただけ。
深い意味はないはずなのに、その名前を浮かべると肩の力が抜ける。
(仕事、しすぎてないといいけど)
無意識にそう考えて、はっとする。
別に心配する立場じゃないのに、と自分で小さく苦笑した。
ベッドに腰掛け、スマホを眺める。
連絡するほどの用事でもない。
それでも、名前を思い浮かべるだけでなぜか落ち着く。
時計は18:30を回った。
(ホークスさん……)
軽い口調、掴めない距離感。
なのに、目の奥だけがやけに鋭かった。
(興味、って言ってたけど…)
ヒーローとしてか。
それとも、ただの好奇心か。
考えても答えは出ない。
暫くすると、まぶたが重くなる。
――少しだけ。
本当に、少しだけ。
目を閉じた。
コンコン
外から音がして目を開ける。
「ん…」
窓の外にホークスが居た。
「わっ!?もう20:00!?私寝てた!?」
慌てて起き上がり、窓を開ける。
「ご、ごめんなさい!少しだけ寝ちゃってて……!」
ホ「はは、いーよ。こっち来るの疲れたでしょ」
軽く笑いながら、窓枠に手をかける。
ホ「準備あるよね?」
ひょい、と簡単に室内へ。