第15章 離れる覚悟、近づく気持ち ※微
〜〜〜〜〜♫
音楽が流れる。
常「先生、着きましたよ」
ゆさゆさと揺らされ、目が覚める。
どうやら寝てしまっていたみたい。
「っ、ごめん寝てたっ…!」
眠い目をこすり、ホークス事務所まで向かう。
目の前には高いビル。
ホークスには初めて会うので緊張する。
常「こんにちは」
ホークス事務所に足を踏み入れた。
「こんにちは!」
ホークスのサイドキックが迎えてくれた。
「今出かけてるから少し待っててね、たぶんすぐ戻ってくるよ。彼は"速すぎる"から」
そう言われ通された部屋で待つ。
「緊張するね」
そわそわしながら待っていると、
ホ「いやぁ〜待たせちゃってゴメンね。常闇くん…と、」
風が抜けるような気配と同時に、軽い声が響いた。
振り向いた瞬間、金色の羽根と視線がぶつかる。
ホークスは一瞬だけを見て、すぐ隣の常闇へ。
そして、もう一度へと視線を戻した。
ホ「噂の新人ヒーローさん。名前は…であってる?」
「はい、この度は受け入れて頂きありがとうございます。踏陰をよろしくお願いします」
ホ「あーそういう硬っ苦しいの苦手だから!ラフに行こう!じゃあ常闇くん、君は手続きがあるからむこうのサイドキックに声掛けて書類もらっておいで」
常闇が部屋から出ていき、少し空気が変わった。
ホ「ちゃん、テレビで見たよ。いっぱい特集されてたね」
「いやぁ、恥ずかしいですよほんと…。ホークスさんもよくテレビでお見かけしますよ。雑誌にもよく出てますし!」
ホ「…俺さ、ちゃんにちょっと興味あるっちゃけど。今夜、時間ある?」
不意に手を取られ、心臓が跳ねた。
「え、興味……?今日はこの近くのホテルに泊まる予定なので、時間は……あります、けど」
ホ「決まり!20時。ホテルのベランダに迎えに行くよ。九州の夜、案内してあげる」
軽く羽根を広げ、冗談めいた王子様のポーズ。
その仕草とは裏腹に、目の奥はやけに冷静で、何かを測るようだった。
ホテル名を伝え、事務所を後にした。