第14章 新たな装い、広がる波紋
仕事を片付けているとあっという間に放課後になった。
飯「失礼します!」
飯田が職員室に入ってきた。
「天哉!あの…大丈…」
飯「これ、希望の職場体験先です!よろしくお願いします!」
そう言って紙を渡され走って行った。
は心配になりながらも、その背中を追いかけることができなかった。
緑谷を除く、爆豪や轟を始めとした生徒たちも書類を持ってきた。
みんなそれぞれが思う職場体験先を選んでいる。
いい体験になるといいな、と思った。
そして相澤と共に書類を確認する。
相「ん…?飯田の希望事務所……もっと上からの指名もあったはず」
「事務所、保須市にあるんですよね……」
相澤とは目を見合せた。
職員室には、しばし静かな空気が流れる。
そのときだった。
テレビから、軽快な音楽とともにニュース番組の声が流れてきた。
「さて続いては――先日大きな盛り上がりを見せた雄英体育祭の話題です!」
モニターには、体育祭の映像が次々と映し出されていく。
激しくぶつかり合う生徒たち、歓声に包まれたスタジアム。
は思わずそちらへ目を向けた。
「今年も多くの若きヒーローの原石が誕生しましたね!」
画面には爆豪と轟の決勝戦の映像が映し出され、スタジオも盛り上がっている。
「そしてもう一人、いま話題になっている人物がこちら!」
画面が切り替わり、そこに映し出されたのはの姿だった。
「…え、私?」
思わず小さく声が漏れる。
「雄英の若きヒーロー、!その美貌と治癒の個性から、“女神のようだ”とSNSでも話題なんです!」
スタジオの女性アナウンサーが興奮気味に声を上げる。
「それにしてもこのヒーローコスチューム…シンプルですが、とてもスタイルが際立っていますよね!」
は少し気まずそうに頬をかいた。
「…そんな見られてるのかな」