第13章 全力の先、静かな想い
表彰台に3名が上がった。
爆豪は相変わらず暴れているため拘束されたまま、轟はどこか遠くを見るような表情で立っている。
「あれ…」
飯田の姿が、なかった。
家庭の事情で早退した、とだけ聞かされる。
メダル授与のためオールマイトが登場し、一人一人に言葉をかけながらメダルを掛けていく。
締めの言葉は少し空回りして、こうして体育祭は幕を下ろした。
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救護室に戻り、何気なく携帯を開いた瞬間。
「!!!!!」
飯田の母からの着信とメッセージ。
内容を読んだ途端、血の気が引いた。
〈天晴がヴィランに襲われ、大怪我をしました。可能であれば、来ていただけませんか〉
届いたのは一時間前。
ということは、事故はもっと前だ。
(……天哉、家の事情って、これ!?どうして、声かけてくれなかったの…)
〈すぐに向かいます〉
校長と相澤に事情を説明し、最低限の支度だけを済ませる。
気づけば、体はもう動いていた。
この時ばかりは、緑谷のことすら頭から抜け落ちていた。
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体育祭が終わり、生徒たちは着替えて教室でHRをしていた。
切「あれ?先生は?」
相「急な仕事だ」
上「まじかよ女神ー!!色々話して癒してもらおうと思ったのに!」
相「うるさい上鳴。明日明後日は休校だ。指名はこっちでまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んどけ」
緑谷はリカバリーガールの治癒を受け、静かに席に戻っていた。