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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第13章 全力の先、静かな想い


続いて轟のところへ向かう。
体操服は先程の炎で焼かれ、半分なかった。

「焦凍!」

轟「……俺…」

は轟の言葉を待つ。

轟「あの時あの一瞬は親父を忘れた。それがいいのか悪ぃのか正しいことなのかわからねぇ…」

「ゆっくりでいいんだよ、大丈夫」

は轟を抱きしめた。
轟もまた、その背中に腕を回し、思わず強く抱き返す。

安心する。
自分より小さなを腕の中に感じると、胸の奥が静かになっていく。

やっぱり、その理由はまだ轟にはわからなかった。

次の試合

飯田天哉 vs 塩崎茨
速攻で飯田の勝利。

常闇踏陰 vs 芦戸三奈
こちらも瞬殺、常闇の勝利。

爆豪勝己 vs 切島鋭児郎

拳と拳がぶつかり、個性と気合がぶつかる。
耐久戦の末、最後まで立っていたのは、爆豪だった。

切島はその場に倒れ込み、動かなくなる。

ミ「切島くん、戦闘不能!爆豪くん、勝利!」

会場がどよめく中、はすぐに切島の元へ駆け寄った。

「鋭児郎!」

ボロボロだった。

切「…やっぱすげぇな、爆豪……」

はしゃがみ込み、そっと切島の肩に触れた。

「本当に、かっこよかったよ」

切「……え?」

「真正面からぶつかって、最後まで立ち向かった」

治癒の光が、じんわりと広がっていく。

「それって、ヒーローとして一番大事なことだと思う」

切島の目が、見開かれる。

切「でも…負けたっす……」

は、首を横に振った。

「勝ち負けだけが“強さ”じゃないよ」

一瞬、言葉を失う切島。
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