第13章 全力の先、静かな想い
続いて現れたのは、第二関門。
断崖地帯《ザ・フォール》。
先頭の轟が難なく一抜け。
そのすぐ後ろを、爆豪が荒々しく追い抜いていく。
飯田をはじめ、他の生徒たちも続々と挑んでいった。
最終関門は、一面の地雷原。
爆音とともに、生徒たちが次々と吹き飛ばされていく。
その瞬間、に出動要請が入った。
先頭を行く轟、すぐ後ろを追う爆豪。
気にはなるが、仕事は仕事だ。
は負傷した生徒の元へ向かい、治癒を続ける。
「ありがとう…」
「……かわいい」
触れるたび、視線が集まる。
優しさとぬくもりに、誰もが惹きつけられていた。
マ「ここで先頭が入れ替わったァ!!」
実況に思わず顔を上げた直後、轟音が響いた。
「!?」
マ「偶然か故意か!A組・緑谷出久!爆風に乗って猛追だァ!!」
(出久…!?)
どうやら緑谷がなにかしたらしい。
マ「序盤の展開からこの結末を誰が予想できた!?今一番にスタジアムへ帰ってきたその男…緑谷出久の存在を!!!」
「出久っ…、おめでとう…!!!!!」
胸が熱くなる。
あの泣き虫だった少年が、雄英体育祭で一位。
会場は歓声に包まれ、生徒たちが次々とゴールしていく。
治癒を終えたも、急いでゴール地点へ向かった。
電光掲示板に結果が映し出される。
1位 緑谷出久
2位 轟焦凍
3位 爆豪勝己
…
…
「……やっぱり、すごいな」
続いて第2種目――騎馬戦。
交渉時間を経て、12組が出揃う。
激しい攻防の末、残り時間はわずか。
マ「タイムアップ!!」
結果が表示される。
1位 轟チーム
2位 爆豪チーム
3位 心操チーム
4位 緑谷チーム
――上位4チーム、決勝進出。