第13章 全力の先、静かな想い
マ「YO!!外、地獄だったろ!?フラッシュの嵐!!」
「おはようございます、ひざしさん。ちょっと目がチカチカしました…」
マ「はは、だろーな」
マイクは笑いながら、自然な仕草で距離を詰める。
軽口と一緒に落ちてくる視線は、どこか測るようで。
マ「平気そうだけどさ…念のため、ちゃんと見とくか?」
顔を覗き込む距離は、明らかに近い。
「だっ、大丈夫です!」
慌てて身を引こうとするが、視線が絡んでしまう。
心臓が一拍、跳ねた。
その瞬間。
相「山田」
低く、名前だけを呼ぶ声。
マ「…ん?」
相「近い」
一言。
だが、そこに込められた意味は十分すぎるほどだった。
職員室の空気が一瞬だけ張りつめる。
マイクはゆっくりと顔を上げ、相澤を見る。
挑発でも敵意でもない、ただ“分かっててやってる”目。
マ「悪ィ悪ィ。近づきすぎたな?」
軽く手を上げて、半歩下がる。
相澤はそれ以上何も言わない。
だが視線は、まだ離さない。
ミ「ふふ…分かりやすいわね、2人とも」
ミッドナイトはくすっと笑いながら、の肩にそっと手を置いた。
ミ「大丈夫。私たちがついてるんだから」
「…はい」
戸惑いながら頷くに、教師陣は同じ感情を抱いていた。
気づいていなくても、もう“守られる側”に立っている。
その事実だけが、静かに場に残っていた。
たちはそれぞれの持ち場へ向かうため、職員室を後にした。