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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第12章 祝われる日、深くなる想い


部屋に戻ると、爆豪はすぐ机に向かった。
鞄を足元に置き、椅子に座る。

ノートを開き、シャーペンを取る。
からもらった、それ。

爆(……)

それだけで、少し背筋が伸びた。
別に誰かに見せるわけでもないのに、字を書く手に自然と力が入る。

問題を解いて、答えを書いて、ページを進める。
気づけば、いつもより集中できていた。

ふと、シャーペンに視線が落ちる。
さっきから、何度も見ている。

爆(…なんだこれ)

黒い本体に、黒い彫刻。
目立たない。
けど、ちゃんと“見ればわかる”。

角度を変えて、光にかざす。

——katsuki.b

一瞬、思考が止まった。

爆「……っ」

喉の奥が、ぎゅっと詰まる。
胸の奥から、熱いものが一気に込み上げてきた。

爆(名前、入れてんのかよ……)

呼び捨てで呼ばれるのも、誕生日を覚えられてたのも。
実用的だって言いながら、こんなことするのも。

全部。

シャーペンを、強く握る。

爆(…そりゃ、頑張れるに決まってんだろ)

もう一度文字を見る。
何度も、確かめるみたいに。

爆(がくれたもんだ)

それだけで、胸が熱くなる。

爆「……好きだわ」

小さく呟いて、またノートに視線を戻す。
シャーペンを走らせる音が、部屋に静かに響いた。

暫くして勉強が終わり、爆豪は寝る支度を始める。
風呂に入り、ご飯を食べ、また部屋に戻ってくる。

昔から、いつも、何をしていても。
頭の中に、心の奥に居るのはだった。

爆「……会いてェな」

ぽつりと呟いて、爆豪はベッドに沈み込んだ。
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