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幻想科学物語 Ⅱ

第3章 Z=18 食料確保へのロードマップ






千空とルーチェはせっかくだから、と魔導を使って大量生産や錠剤の形にサルファ剤を整える実験を行う。


時に失敗し、爆発したり、逆に薬が消えたり、と色々あり、仲間のても借りて、何とか錠剤の形に作ることが出来たのは2日後の朝だった。


「医者と科学者が揃うととんでもないことに付き合わされるというのは今回のことでよくわかったよ。」


そう呟いのは、げっそりとした様子の羽京だった。
フランソワを待ってる間、特にやることもないから、といい、クロムとコハクと共にサルファ剤の実験のアシストに付き合わされていた。


その結果、みんなして顔には酷いクマができていたのもいい思い出で。


「ふぅん、ルーチェはてっきり魔導に頼りきりなのかと思ったが、意外なものだな。」


「おうよ、ルーチェは極力人の手で何とかなることは人の手でなんとかしないと、って口うるさかったからな。」


「当たり前。大変なことには手を貸す。けど、そうじゃないなら自分たちですべき。」


龍水は医者としての思いやルーチェの意思を感じとったのか、さらに感心したようにルーチェを見つめた。


そんな会話もしていれば朝日はきらきらと輝き、一向を眩しく照らす。


みんなが休憩がてら、先日ルーチェが作ったパンを頬張り、フランソワについて話をしていた時、その人物は突然現れた。


「失礼、龍水様、皆様、パンの完成系を拝見します。」


そう言いながら足音1つ立てずに現れたのは縦ロールが特徴的な性別不詳の噂の執事だった。


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