• テキストサイズ

幻想科学物語 Ⅱ

第2章 Z=17 航路の方程式の解き方は?






フワァァァ。
ゴトンッ。

石神村にルーチェと気球が無事着陸した。
4人全員が降り立ったことを確認すると、すぐにコハクと羽京が駆け寄ってきた。


「クロム、龍水、千空、ルーチェ!みんな無事でよかった!」


「あはは、ほんとにね。」


コハクが千空に抱きついたことを合図に、石神村のみんなが次々とかけよる。


無事を祝うもの、安堵の涙を流すもの、それぞれだった。


特に子供たちからは千空とルーチェが来たことは嬉しかったようで2人の足元で遊んでとせがむ。


「だぁ、もう、わかったわかった。実験道具もってくっからちとまってろ。」


「その間にお話、するね。」


2人がそう言うと子供たちは嬉しそうに喜んだ。


その様子をクロムとコハク、龍水は微笑ましく見ていた。


「ふぅん、2人とも村人にとっては大事な仲間、というわけか。」


「ああ、そうだ。そして、龍水、君もだ。石神村へようこそ。村を案内してから、これまでのことを話そう。」


「って、ちょ、気球はどーすんだよ。」


「あぁー、今はバルーン部畳むことしかできねぇ。そのままにしとけ。バーナー部の熱が冷めてから片付ける。クロムてめぇもこっち手伝え。」


千空がラボから簡単な実験キットをもって戻ってきて説明すると、クロムも納得し、千空の手伝いを始める。


(……久しぶりね。)


千空とクロムのやりとりや、龍水を案内するコハクと羽京の姿、そして子供たちの様子を、ルーチェはこっそりと欠伸をしながら見守るのだった。


.
/ 45ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp