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幻想科学物語 Ⅱ

第2章 Z=17 航路の方程式の解き方は?






「降りるよか、逆に、今速攻で上空数千メートルぶち抜きゃ、絶賛成長中の積乱雲サマのさらに上だ。むちゃくちゃなコードだが、ギリ死にやしねぇ。」


龍水もクロムのことを認めたのか、やるな貴様、と声をかける。


「そうとなりゃ、残りの燃料を全部くべろ!ルーチェ、貴様には上空まで飛ばしてもらいたい、出来るか?」


「全火力をつぎ込んでとばしてくれれば、風魔導を使い引っ張りあげることは可能!」


「あぁ、わかった。それぞれ準備に入れ。」


ルーチェがカバンの中から縄を取り出し、千空に渡して縛るように指示を出す。千空は手早く気球についてるバーに縄を縛り付けた。


同時進行で箒にしっかりと縄を縛り付けると声をかける。


「こっちの準備はできた。あとはそちらが…」


「あぁ、わかってる。ククッ、一気に加速して積乱雲ぶち抜くんだろ?。」


そういうやいなや、腰のポーチから土器のボトルを取り出す。


「ルーチェ、アルコールと硝酸の混合液、ナイタール液を投入する。」


「千空、3つ数える。1のタイミングで入れて。他のみんなはなにかに捕まってること。わかった?」


「あぁ、わかった。」


クロムと龍水は気球のふちにしっかりと捕まる。
ルーチェのカウントダウンが始まった。


「3.2.1----アクセリラオン!」


呪文を唱えると同時に、千空は復活液を投入。


気球は液体燃料のエネルギーとルーチェの加速魔導で一気に上昇し、積乱雲の上空へと一気に飛び抜けた。

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