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幻想科学物語 Ⅱ

第1章 Z=16 医者×魔導士=多忙な日々






ルーチェがラボの前に着くと、千空を中心になにやらザワついていた。


おそらく気球を作ることを聞かされたのだろう。
邪魔にならないように、と静かに近づくと、マグマの「人間が空を飛べるわけ」という言葉が聞こえた。


「人間も飛べるよ。」


ルーチェが冷静に突っ込むと、みんながルーチェの方を見た。
その中でも、マグマは腑に落ちない、というようにルーチェに詰め寄った。



「あぁん?どうやって。てめぇは妖術使いだから飛べるんだろーが、俺たちはただの人間だ。飛べるわけねぇだろ。」


「ロードマップを見ればわかるでしょ。」


ルーチェがそういうと、みんなは石神村の人達はガタガタ震え出した。
これまでのスパルタ工作を考えれば、当然のことだろう。


一方司帝国側は、戸惑ってるのか互いに顔を見合せていた。


そんな中、千空から、ロードマップできたぞー、という声がかかる
みんなは恐る恐る、ロードマップを見れば、そこには、麻の絵と布の絵、それから完成系が描かれている。


「みじか!」


カセキが突っ込むと、千空がくっくっく、と喉を鳴らして笑うと、気球のお手軽さや、気球の起源などを一通り語り、はなしをもどした。


「んで、だ。唯一にして最大のハードルなんだがな…」


「……はい、たっくさんの布、でしょ?」


杠がそういうと、少しからかいを含めてじゃれあったのち、杠に頭を下げる千空。


杠は「まっかせなさーい!」というと千空とハイタッチする。


司帝国の面々、および、ルーチェはその様子を見守っていた。



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