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それは瞬く星のように【ヒロアカ】

第1章 光を厭い 光に憧る








報告後、警察との情報共有などを行い、白失が職員寮の自室に帰ったのは22時を回ったところだった。


いつものようにベッドに潜り、テレビを点けると眩しい世界が映し出される。


ヒーロー達が活躍し、喜びに満ちる世界。

コンビニ強盗に押し入った敵をヒーローが倒し、被害金額、被害者ともにゼロでした。

落石の影響で国道が寸断、孤立していた地区にいち早くヒーローが支援物資を届け、市長から感謝状が手渡されました。

老朽化により使えなくなっていた橋がヒーロー達の協力により、見事に生まれ変わりました。


ニュースの合間に流れるCMまでもがヒーローでいっぱいだ。

そんな光溢れる世界を見るのが好きだった。


だが同時にその世界に自分の居場所がないことも知っている。



喜ばしいニュースはそこそこに昨夜の雄英高校林間合宿襲撃事件のニュースが始まった。

どのチャンネルもネットニュースも今日はその話題で持ちきり、早く解決に繋げなければ……


この輝く世界を守る歯車になる。



それが薄汚れた私にできるせめてもの―……








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