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それは瞬く星のように【ヒロアカ】

第5章 それは瞬く星のように



受け取ったホークスは折られたメモを開いて少し瞠目すると、早速音声端末に文字を打ち込んだ。

『目良さんは会長代理になったんですか?』

すぐに機械音声で出力された質問に白失は頷いた。

「はい、掃討作戦の前日に四ツ橋力也を公安本部に招き、確保に動きましたが抵抗され、会長が意識不明の重体に」

当時解放戦線側で掃討作戦の準備を進めていたホークスには詳細まで伝えきれていなかったため、公安の現状を含めて話した。


公安に来た四ツ橋が分倍河原の個性で作られた偽物だったこと、四ツ橋の抵抗によって幹部のほとんどが死亡したこと。

掃討作戦が進む中、目覚めたギガントマキアにより群訝山荘から蛇腔市までの直線上の市街地が壊滅、更に電波ジャックを受け荼毘のビデオメッセージが全国放送されたこと。


「……これがその録画データです」

ホークスに渡した端末を横から操作してデータを開く。

昨日、日本に大きな衝撃を与えたメッセージがそのまま再生される。
ホークスが本名と経歴を隠していたという部分に差し掛かったところで、白失は思わず声を上げた。


「ホークスの本名は羽飼啓悟ですよね、なぜ荼毘はこんなことを言うのでしょう?」

彼自身の口からこれは嘘だと否定してほしかった。


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