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魔王之死刀

第8章 ・記憶


 当然である。
 ゾロの詳細は、彼自身もまだ判らない事だらけなのだ。
 しかし、当のゾロは落ち着いた体で、上座の横に座している。
 どんな結果が出ようとも、もう驚く事等ないかの様に、その姿は実に堂々としたものだった。
 護衛隊も注目する中、死皇帝となったゾロの解析結果は、大魔王ルシファーより、口頭での発表となった。


『ロロノア・ゾロに関する解析報告書

提出先:魔神軍総本部
作成部署:情報解析部/バーチャルシステム解析班
件名:対象「ロロノア・ゾロ」に関する解析結果

1.本報告書は、ダアト内トウキョウ議事堂にて稼働中のバーチャルルームシステムから送信されたデータ及び各種報告を、魔神軍本部に於いて解析・検証した結果を纏めたものである。
 以下に対象「ロロノア・ゾロ」(以下「ゾロ」と記す)の来歴・肉体的特徴・戦闘能力・変異特性等を記載する。

2.基本情報
 項目   内容
 氏名   ロロノア・ゾロ
 種族   魔神族(魔王族・蛇龍族)
 二つ名  「海賊狩り」(二年前)、現在は「剣豪」
 生年月日 1520年11月11日(最悪の世代)
 年齢   21才
 性別   男
 誕生地  別次元の太陽系第三惑星「青い星」イーストブルー・シモツキ村
 血液型  XF型(デミゴット・羅刹時)。
 死皇帝時は不明(後述)
 利き手  両利き 
 髪の色  緑色
 瞳の色  黒色・赤色(デミゴッド・覇気使用時)、金色(羅刹時)、銀色(死皇帝時)

 体格指数(デミゴッド・羅刹・死皇帝時同じ)
 身長   181cm
 体重   88kg
 体脂肪率 8%
 除脂肪量指数(FFMI)  24.71
 除脂肪体重(LBM)  80.96kg
 体脂肪量 7.04kg
 BMI    26

 両親   父:ロロノア・アラシ/母:ロロノア・テラ

3.魂の器および出生経緯
 「魂の器」とは、「合一魂」を収める為に特別に調整された高次の肉体であり、魔神とニンゲンのハイブリッドが前提となる。
 ゾロは特に特殊な事例である。
 五代前のロロノア家の長男の妻が魔王サマエル公と交わり、死皇帝の力を備えた合一魂の器が誕生。
 更に母胎内での受精卵を一度死滅、大魔王城内地下バイオ研究室にて保管。
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