第1章 ハジマリ×ト×デアイ
「数日開けるだけなのに。みんな心配性でしょ。もうボク子供じゃないのに!」
「あぁ【みんな】で思い出したけどフェイタンがものすごくカンカンだよ♠♦お仕置だけで済めばいいけどね♠♣下手したらしばらくは下界には出られなかったりして♣♥」
「げっ!うわあぁ...最悪だ!また監禁と訓練生活?嫌だよ!死んだ...絶対死んだ...ヒソカぁお願い見逃して?♡」
「だーめ♥見逃したら僕が咎められるじゃないか♠まぁそれも楽しそうだけど♠」
「楽しそうならいいじゃんー!」
頭を抱えていたエレノアを逃がさないと言わんばかりに抱き上げる。抱き上げられるのは慣れていて嫌ではないが今は地につかない足に気分がいいとは言えなかった。
(団長からは見つけ次第連れて帰って来いって言われてたけど...エレンが大人しく従ってくれるわけないだろうし、何より面白そうだからこのままでいっか♠)
「エレン♥ハンター試験を受けるのは見逃してあげる♦その代わり必ず受かってよね♠(落ちたら何か一つお願い聞いてもらおうかな♥)」
「本当!?やった!ありがとう!ヒソカ!大好き!」
「それで?どうするの?一緒に行動する?」
「ぅうん。ヒソカとは別行動する。それにヒソカはイルミと行動するでしょ?」
「よくイルミがいるとわかったね。」
「いや、まぁあれは誰でも気づくでしょ。あの針人間。じゃああのゴンっていう子なんか面白そうだからあの子と行動するね!」
「そう♦わかったよ♠せっかく護衛なしのエレンを独り占めできると思ったのにな♣」
「あはは!何それ!まぁ独り占めはフェイと団長の特権だからね。仕方ない仕方ない。」
じゃあまた後でね!と言ってゴンたちの元へ戻っていくエレノアを見つめながらヒソカはペロリと舌なめずりをした。