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蜘蛛の愛し仔

第1章 ハジマリ×ト×デアイ



「あ!見て出口じゃない?」

3人は顔を見合わせると一気に加速して階段を駆け上がる。
光に包まれたところでサトツが止まるとほぼ同着で3人はサトツに並んだ。

【ゴール!】

「やった!俺の勝ち!」

「何言ってんだ!俺の方が早かっただろ?」

「え!何言ってるの2人とも!ボクの方が早かったよ!」

言い合いをする3人
もう既に水掛け論になっているため一部始終を見ていたサトツにお箸が回る。

「サトツさん!誰が1番だった?」

「私には3人とも同着に見えましたね。」

「そっか。なら俺がキルアにご飯奢る!」

「え?」
 
「代わりにキルアはエレノアにご飯奢って、エレノアが俺にご飯奢って!」

「なんだよそれ」

「ナイスアイディアだね!それでいいよ。」

それもそうかと納得しているキルアを他所にエレノアがサトツに問いかける。

「サトツさん、ここが二次試験会場?」

「いいえ。まだまだ先ですよ。」

「そっか。ならまだまだ体力を温存しとかなきゃだな。」

エレノアたちはクラピカたちが来るのをきりの中で待った。

まさかこの5人の必然的な出会いが後に悪夢を産むことになるとはこの時のエレノアは知りもしなかった。
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