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蜘蛛の愛し仔

第1章 ハジマリ×ト×デアイ



「お先に。クラピカ」

「2人とも頑張ってね。」

「オッサン。先行くぜ。」

「オッサンじゃねぇ!俺はお前らと同じ10代だ! 」

────ピシャーン

4人の脳裏に衝撃が走る。
よくよく聞けばまだ19歳らしい。
その見た目でか?どう見てもクロロより年上か変わらないぐらいだろうと思っていた。
それ以外に見えなかったからだ。

「え、嘘!」

「嘘だぁ!絶対20歳超えてるでしょ!」

「これでも俺は19だ!!」

「有り得ない...」

どうしても歳相応に見えない彼にエレノアは有り得ないと何度もつぶやく。

「ここまで言わせておいてまだ信じないなんて。エレノア。テメェひっでぇな!」

「ごめんごめん。もう疑わないから!」

クスクスと笑いながら、エレノアはむすくれるレオリオを宥める。
すると次は笑ってんじゃねぇぞ!とキレられた。じゃあどうしろと?と疑問が浮かぶ。

「わかったわかった!もう笑わないし、疑わないって!」

「いいか?絶対だぞ?」

「はいはい。 約束〜」

指切りを交わして、ゴンとキルアと一緒に2人を置いて走り出す。

「俺のペースに着いてくるなんて2人とも結構やるじゃん。」

「ボクはまだまだ余裕だよ!」

「そう?えへへ!俺もまだ結構余裕だよ。」

「ならもっと前に行こうぜ。全員抜かしちまおう!」

「いいね!」

嬉しそうにするゴンとキルアにまだまだ余裕そうなエレノアは次々と人を抜いていく。するとキルアはつまんなそうに唇を尖らせた。

「ていうかみんなのペースが遅いんだなぁ。はーあこれならハンター試験楽勝かもな。つまんねぇの。」

「キルアってさ忍か何か?」

「違うけど。え、なんで?」

エレノアの問いにキルアは不思議そうに問いを返す。

「足音があんまりしないから。それに気配も薄い気がする。」

「あーね。俺、家の事情で昔から鍛えてるからさ。そう言うエレンだって強者の気配?つーか、オーラみたいなのが漂ってるよな。」

「なるほどね。(まずい隠を使い忘れてた。)」
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