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蜘蛛の愛し仔

第1章 ハジマリ×ト×デアイ



「ねぇ。君らいくつ? 」

「12歳」

「ゴンに同じくボクも12。」

(同い年ね...)

「やっぱ俺も走ろ。」

少年はスケボーを軽い脚捌きではね上げると上手くキャッチしてゴンとエレノアの隣を走り出す。

「俺キルア」

「俺はゴン!」

「ボクはエレノア!エレノアでもエレンでも好きに呼んでいいよ。」

「じゃあエレンで。」

それからは3人で走っていると既に開始してから4時間。約60キロは走っただろうか。
次々と脱落者が出る中、体力の尽きたレオリオがゼェゼェと息を荒らげながら後列を走る。
バタン...レオリオが荷物を落とした瞬間。ゴンとエレノアの足が止まる。

「ゴン、エレン。ほっとけよ。行こうぜ。」

「レオリオ!頑張って!」

「クソがァ...絶対にハンターになったるんじゃあぁぁ!!! 」

レオリオはキッ!と前を睨むと3人を抜かさんばかりに勢いよく走り始めた。
ゴンは笑うと釣竿で置いていかれたカバンを回収する。

「おお!かっこいい!」

「かっこいい!後で俺にもやらせてよ。」

「スケボー貸してくれたらね!エレノアにも貸してあげる!」

「やった!」

3人仲良く走っていると、さっきまでは平坦な道だったのに目の前に長い階段が現れた。
先が見えないほどの階段に上、さらにスピードを上げた試験官に力尽きて階段に倒れている脱落者が次々と現れた。

「ゴン、エレン。どっちが先にゴールするか勝負しないか?」

「いいよ!勝った人がご飯1回奢りね!」

「了解!負ける気はしないな!」

「よぉし!乗った!」

階段が始まる1歩手前で、【よーいスタート!】と走り出した。
しばらく走ると目の前にレオリオとクラピカが走っているのが見えた。
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