第12章 期末テスト
事情聴取が終わり、外に出るとオールマイトと相澤がやって来た。
オ「緑谷少年!繋原少女!塚内くん!」
相「…」
緑「オールマイト…何で?」
「先生…」
デクはオールマイトに駆け寄り、は相澤の元へと向かった。
塚「個人的な話があってね」
オ「よかった、無事で何よりだ」
オールマイトはデクの頭に手を乗せた。
はその様子を見ていた。
気づいたオールマイトはの頭にも手を乗せた。
オ「繋原少女もだ。2人とも、助けてやれなくてすまなかったな」
「いえ…」
緑「あの…オールマイト」
オ「なんだい?」
緑「オールマイトも、助けられなかったこと、あるんですか?」
も黙ってオールマイトの返事を待った。
オ「ん…あるよ、たくさん」
緑・「「…」」
オ「今でもこの世界のどこかで、誰かが傷つき、倒れてるかもしれない。悔しいが私も人だ。手の届かない場所の人間は救えないさ。だからこそ笑って立つ」
緑「あっ…」
オ「"正義の象徴"が、人々の、ヒーローたちの、悪人たちの心を、常に灯せるようにね」
塚「死柄木の発言を気にしてる。多分、逆恨みか何かだろうさ。彼が現場に来て救えなかった人間は、今まで1人もいない」
するとそこへデクの母親がやって来た。
緑母「出久!」
緑「お母さん」
緑母「出久…出久…もうやだよ」
デクの母親はデクに駆け寄り、手を取った。
その目は、泣いていた。
緑母「お母さん、心臓持たないよ…」
そう言うとボロボロと泣き出した。
緑「ごめんね、大丈夫だよ。何ともないから、泣かないでよ。ヒーローと警察がしっかり守ってくれてるよ」
はその様子を見て、少し俯いた。
塚「三茶、送迎の手配を」
相「私たちはここから歩いて帰りますので大丈夫です。ほら、帰るぞ」
デクはの迎えに相澤がわざわざ来たことを少し不思議に思ったが、その日はデクもおとなしく帰って行った。