第12章 期末テスト
エクトプラズムは、やがてふっと目を細め――
エ「……見事だ。発想も、連携も、十分だ」
と瀬呂は顔を見合わせ、思わず笑い合った。
瀬「やったな、繋原!」
「……うん」
その手応えは、確かに自分たちの力で掴んだものだった。
モニタールーム――
エクトプラズム戦の映像が再生されていた。
その場にいた者の目が釘付けになる。
緑「……えっ」
デクがぽつりと声を漏らした。
緑「繋原さん……個性って、手の届く範囲しか使えないんじゃ……」
麗「え? でもさっき、瀬呂くん越しにカフスまで……」
緑「……まさか」
その時、モニターを見つめていた相澤が、低く呟いた。
相「“触れていれば発動できる”と……思ったんだろう。そう信じて、賭けた」
その言葉に、デクもお茶子も目を見開いた。
緑「賭けて……!」
リカバリーガールは肩をすくめ、ため息混じりに口を開いた。
リ「まったく……あの子らしいわね。前例も、理屈もないのに、勝手に“できるかも”ってやってみる……。だけど、そこがあの子のいいところでもあるのよ」
相澤は腕を組んだまま、モニターをじっと見据える。
相「……そうだな」
リ「身体もだけど、精神的にも……ずいぶん強くなったわ」
緑「でも……なんで、ペアが瀬呂くんで、相手がエクトプラズム先生だったんですか?」
その問いに、相澤がゆっくりと目を閉じた。