第12章 期末テスト
しかしエクトプラズムもプロである。
すぐに体勢を立て直した。
エ「よく、あの数を一気に仕留めたものだ……だが、これはどうかな」
静かにそう言うと、エクトプラズムは大きく口を開け、
そこからこれまでとは比べ物にならないサイズの“巨大な分身体”を一体だけ吐き出した。
瀬「……でっけぇ……!」
「なっ…!!」
その巨体は二人を一度に捕らえ、瞬く間に絡め取っていく。
瀬「うわっ!く、くそっ……動けねぇ!」
も、粘着力の強い腕にがっちりと拘束され、必死にもがく。
(分解しても…すぐ戻る…エクトプラズム先生の分身体は“息”から生まれてる――破壊しても無限に再生する)
目の前には、余裕のあるエクトプラズムの本体。
どう考えても、状況は絶体絶命だった。
だけど――
の中に、ふっと閃きがよぎる。
(待って……もし、触れているままなら――)
繋原は目を閉じ、頭をフル回転させた。
可能かどうかは分からない。
でも、今はやるしかない。
「瀬呂くん」
瀬「へっ?」
「テープで……エクトプラズム先生に“届かせて”。攻撃しなくていい。ただ“届けば”いいから」
はそう言ってそっと瀬呂の腕を握った。
瀬「……ああ。なるほどね」
瀬呂の目に、闘志が灯った。
瀬「オッケー!任せろ!」
捕まったままの体勢で、彼は全力でテープを射出する。
分身体をうまく使って隠し、一直線にエクトプラズムの本体へ。
その瞬間――
は持っていたカフスを“分解”し、瀬呂のテープの先端に“再構築”で付着させた。
(触れていれば、“繋がって”いれば――)
エクトプラズムが気づくよりも早く。
テープの先端が、エクトプラズムの足元に“触れた”。
パチン。
音もなく、再構築したカフスが“足首”に嵌まる。
エ「……!」
その瞬間、分身体が一斉に崩れ落ちる。
瀬「……おおっ……!」
「……やった!」
"瀬呂・繋原チーム、条件達成"
アナウンスが鳴り響き、2人はハイタッチを交わした。