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キバナさん 男娼を買う

第8章 褒美









 「キバナさま…キバナ、さま。」

 「………、。」

 「キバナさま…起きて、ください。」

 うっすら目を開けると、
 レイが心配そうにこちらを見ている。
 スマホを取り出して、時計を見る。
 朝の6時だ…。

 「なんだよ…。今日休みなんだ。寝かせろよ。」

 「で、でも……。」

 「あ?」

 『でも』。その言葉に瞬間的に怒りが湧く。
 ぎろ、と睨むと
 レイがひ、と縮こまった。

 「逆らったらどうなるか…まだ分からねえか?」

 「う……。」

 レイが口をぎゅっと結ぶ。
 反抗してきたら、押さえつけるだけだ。
 オレさまがそう言うと、レイは黙る。

 「……ったく。」

 レイに背を向けるように寝返りを打つと、
 くちゃ、と音が鳴った。
 足の間が、べたりとくっつく。

 「……は?」

 なんだよ、足がぬるぬるする…。
 眠い目を擦って体を起こすと、
 ベッドのある1点が膨らんでいる。



 「げ。」

 がばっとベッドの掛け布団をめくった。
 股間に…テントが立っている。
 しかも濡れてて、太ももまで、
 液体に塗れていた。

 「あの…着替え、お持ちしました。」

 レイがおずおずと予備のガウンを
 ベッドの脇に置く。

 ………最悪だ。夢精、した。

 ガウンの腰紐を取ると、
 びく、と反りだった雄が動く。
 ガウンが擦れただけで、
 とぷり、と液体が漏れた。

 「………ッ、」

 しかし、白く汚れていない。
 多少は白いが…がっつり
 出したわけではないらしい。
 先走り漏れたくらいか。

 「あー……。」
 
 トーナメントの前に、
 無理にでも抜くべきだったか。クソ。
 自分1人ならともかく、
 コイツに…。男に見られるとか…。
 
 むらむらと気分が高揚する。
 窓の外から朝日が差し込んでいるというのに、
 勃ってしまった雄は収まりそうにない。
 数回抜かないと無理そうだ。

 「き、キバナさま…。」

 レイがどうすればいいか分からず
 こちらを見ている。

 そうだ、抜く相手、目の前にいるじゃねえか。
 


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