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キバナさん 男娼を買う

第8章 褒美






 
  「チャレンジャーの相手して、
  帰って寝て、
  また次の日、チャレンジャーの相手して、
  帰って寝る。」

 「……。大変、ですね。」

 「ま、それが仕事だ。
  年一の行事というか、大勝負というか。」

 それが楽しくてジムリーダーやってんだけど。
 
 テレビには、去年、無敗記録を更新した
 ダンテが写っている。
 ……。今年は絶対勝つ。見てろよダンテ。

 「だから、お前の相手も出来ない。」

 「………はい。」

 「抜く暇すらねえんだ。
  というか、疲れすぎて勃たない。」

 「はい。」

 状況が飲み込めてきたレイが
 こくこくと頷く。
 指は舐め終わったらしく、
 オレさまを見上げている。

 「でも1ヶ月も暇にさせると、
  飼ってるこっちにメリットがない。」

 「――なんでもします。キバナさま。」

 レイがオレさまの脚に擦り寄った。
 調教は、既に完了している。
 コイツはもう、オレさましか見ていない。

 「キバナさま……。」

 いつもだったら、
 玩具で責めたまま縛って、
 放置とかすんだけど…。

 「バカ。オレさまもそんな能無しじゃない。
  ちゃんとお前にぴったりな物を用意してやった。」

 今年は違う。
 男な上に、骨折れてギプス付けてて。
 下の口は使えねえし、
 無理はさせられない。


 「ほら。」

 だから、上の口を使わせることにした。
 後ろからひょい、と玩具を取り出した。

 「ホンモノそっくりだろ?」

 吸盤にくっつくタイプのもので、
 玉も棒も完璧。血管も浮き出ていて、
 固く、大きい。まさにソレだ。

 「………。」

 レイはじろじろと玩具を見つめた。
 眉間にシワが寄る。

 「なんだ。気に入らねえのか。」

 「………。いえ。」

 レイがオレさまの手から
 玩具を受け取る。
 横やら縦やら睨みつけて、
 玩具の感触を確かめている。
 先から玉まで、するすると撫でた。

 「……はむ…。」

 レイが玩具をぱくり、と咥える。
 くちくちと音が鳴って、
 レイが舐めているのが分かる。







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