第8章 褒美
(キバナ視点)
「今日はもういい。それ飲んで終われ。」
オレさまが上からそう言うと、
レイが口から雄を離した。
何回も放精したせいで、
レイの口の周りは真っ白でどろどろだ。
「ん……。」
口の周りについた精液を
指で掬って舐めていく。
いつもより量が多いからか、
なかなか全部掬い取れない。
指で掬っては舐め、また掬っている。
「んう……ぅ…。」
「全部舐めろよ。」
レイがこくりと頷いて、
真っ白の唇を舐めた。
自分でレイが掃除した雄をしまって
テレビのリモコンを取る。
「ふう……。」
欲が出せて、スッキリした。
一息ついてテレビをぱちりとつけると、
ジムチャレンジの特集が流れ始めた。
『来週からいよいよジムチャレンジです。
今年はどんなチャレンジャーが現れるのか、
どんなバトルが繰り広げられるのか!』
以前チャレンジャーだったという解説者が、
ジムチャレンジについて熱弁していく。
…この解説者、ナックルジムまで来てたっけ?
「ん……。」
レイはそれに見向きもしないで
液体がついた指をぺろぺろ舐めている。
白い液体と、赤い舌が混ざりあった。
「来週からジムチャレンジだ。」
「じむ……、」
レイが舐める手を止めて
オレさまを見上げた。
「ポケモンバトルの大会…ですか?」
「そうだ。」
「………。」
レイがまた指を舐め始めた。
テレビでは、熱狂したファンが騒いでいるのに、
レイは全く興味を示さない。
「オレさまもジムリーダーだから
忙しくなる。」
「はい。」
「来週から1ヶ月はムリだな。
チャレンジャーが
ナックルジムに来るまでは多少空いてるけど、
それからはすげえ忙しい。」