第7章 溺れる
「んぐ、ぅ、う゛、」
根元まで咥えて、喉奥まで自分から擦る。
口内で何度も吸い付くと、
肉棒が口内で、ぐん、と跳ねた。
ほんとに余裕ないみたいだ。
はあ、はあ、とキバナさまの上気した声が聞こえる。
「んぅ、ふ、」
肉棒の下側に舌を当てると、
ずちゅり、と裏筋を舌がなぞり、
上顎に先がごりごりと擦れる。
動きが止まり、
ぅ、と小さな喘ぎ声が聞こえた。
同時に喉の奥に少し液体が漏れるのが分かった。
軽くイってしまったらしい。
「はぁ…、ッ、」
その液体をじゅるじゅると吸い取ると、
キバナさまの目がぎらぎらと欲望に
埋まっていく。
僕の口で、気持ちよくなってくれている。
少しはお返しできているだろうか。
普段の恩に比べたら、小さなものだけど。
「ッ、んぅ…ぐ……うぅ。」
後頭部を掴まれて、
口内を無理矢理抑え込まれた。
そのまま激しく出し入れをされて、
さっきの少し溢れた精液が、
出し入れによって口の周りを
べとべとに濡らしていく。
ぱちゅぱちゅと音がして、
こちらも気分が高揚してしまいそうだ。
「ナカに挿れてるみてえだな…。」
キバナさまも同じだったらしい。
ぐ、ぐ、と何度も喉奥に突き上げられて、
吐き気に襲われる。
キバナさまはもう少しでイく。
それまでの辛抱だ。
れろ、と舌を這わせてキバナさまの快悦を誘った。
「ーー、く、はッ、出す。飲めよ…ッ、」
上から声がする。
雄が更に固くなって、僕の口の中を圧迫する。
それに耐えて、
んっ、とキバナさまの肉棒に吸い付くと
すぐに口の中に苦いものが広がった。
「ーー、ッ、は…」
どぷどぷと先から熱い液体が溢れ出す。
いっぱい出てる。零れてしまいそうだ。
ごきゅ、ごきゅ、と喉を鳴らして
苦い液体を飲んでいく。
「ん、んっ…んっ………。」
後頭部を押さえていた手が緩められる。
口の中で舌を絡めて、
残った精液を掬っていく。
もっと御奉仕したい。もっと、もっと。