第7章 溺れる
「さようなら。」
女性を見送ってから、寝室に戻る。
女性は最後にキバナさまに会いたがっていたが、
キバナさまはもうこの女性に興味が無い。
きっともう明日の相手を誰にするか
吟味しているはずだ。
「戻りました。」
「来い。」
キバナさまはもうシャワーを浴び終わっていた。
キバナさまの元に行くと、
じゃらじゃらと鎖がまた首に付けられた。
首輪もリードも好きな訳では無い。
肩をぐ、と押されてその場で座らされる。
バスローブの下に、テントが張っていた。
「舐めろ。」
シャワー室で盛ってしまったらしい。
満足したんじゃなかったのか。
「お元気ですね。」
「おまえがべろべろ舐めるからだ。
下手なんだよ、掃除。」
「申し訳ございません。」
ちょっと執拗に舐めすぎたか。
バスローブを捲ると、
勃起した肉棒が僕の頬に当たった。
下着はキツいから外したらしい。
バスローブから直接生えている男根は、
天を向いて、欲望にびくびくと波打っている。
「ん……熱いです。」
頬に擦り寄ってから、
屹立した雄を口に含んでいく。
シャワーを浴びたばかりのせいで、
雄は少し濡れている。
「……ん、んっ…んんっ…」
はむはむと咥えていき、
口の中をキバナさまでいっぱいにする。
ちら、と上を見ると、
キバナさまと目が合った。
「早くしろ。」
焦らしてるつもりはなかったけど、
刺激が足りなかったらしい。
ぬるぬると出し入れを開始する。
濡れてるおかげか滑りがいい。
「遅せぇっつってんだろ……ッ、」
後頭部を掴まれて、
ぐ、と喉奥まで押し込まれる。
ぐりぐりとキバナさまの先が喉に触れて、
嗚咽が漏れる。
「ぐ……がはっ…」
「………ッ、はぁ…」
僕が喉奥をぎゅっと締めると、
キバナさまが息を吐く。