第1章 買う
「こちら、です…キバナさま…。」
「失礼します。」
震える奴隷の隣に、
落ち着いた声の少年が立っていた。
オレさまを見て目を細めている。
「さっさと物置に戻ってろ。」
奴隷に吐き捨てると、
走って逃げ込んでいく。
その様子を見て、少年の顔が強ばる。
オレさまの圧を察したらしい。
「……。」
「ちゃんと付けてきたんだろうな?」
首輪のオプションは付けたはずだ。
少年がパーカーのチャックを下げると、
写真と同じ首輪が顕になった。
だが、写真よりも随分傷ついている。
使い古されているらしい。
ついていたはずのチェーンも外れているし、
首輪の端は擦れて布地が剥がれている。
「首輪ボロボロだな。
こんなので金払えると思ってるのか。」
「………ッ、申し訳ございません。」
首輪をぐっと引っ張って持ち上げる。
少年の足が浮いてバタバタともがき始めた。
少年は、写真よりもずっと若い。
16、7くらいだろうか。
とにかく、未成年であることは間違いない。
「まあいい。」
「ーーーッ、げほっげほっ…」
手を緩めると、
どさ、と少年が地面に落ちる。
膝から崩れ落ちて、咳き込んでいる。
「舐めろ。」
そう言ってチャックを下ろして肉棒を出す。
少年がそれを見て、目を丸くしている。
なんだよ。何が言いたい?
デカブツってか?ぶっ潰すぞ。
「………しつれい、します。」
戸惑いながらも
萎えてしまった棒を口に含む。
少年のような小さい体には、
オレさまのは合わない。
頑張って咥えても2/3くらいだろうか。
「んぐ、ぐ、ぐぅ…。」
少年はオレさまを育てることに一生懸命だ。
玉までべろべろと舐められて、熱が籠る。
「………ん、んん。」
悪くねぇな。
少なくとも、さっきの女よりはマシだ。