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キバナさん 男娼を買う

第9章 リード








 ぺこ、と頭を下げる。
 なんて言うか悩んでいると、
 キバナさまが笑いだした。

 「はは!なんだそりゃ。」

 げらげらと笑ってから、
 鎖を引いて、ベッドに座らされた。
 キバナさまが隣に座る。

 主人と同じ位置に座るなんて、変な気分だ…。

 「申し訳ございません。
  僕…淫乱で、汚くて。」

 「何言ってんだバカ。
  すっげえ飛んでたもんな。くく…。」

 また笑うと、
 キバナさまが僕の頭をがしがし撫でる。

 「あーあ。でも、良いのが見れた。」

 「そう、ですか?」

 「ああ。見たかったヤツひと通りな。」

 トコロテン、潮吹き、前立腺…。
 キバナさまが厭らしい単語を並べていく。

 「………。なんで知ってるんですか。」

 「あ?復帰祝いだ。
  いっぱい抱いてって言ってただろ。」

 「………。」

 キバナさまの言葉に目を丸くすると、
 また笑っている。

 「良かっただろ?
 オレさまが手コキすんの、レアだぞ。」

 「……はい。」

 「指も。長い時間やらせやがって。」


 キバナさまが
 僕の雄を触ってイかせてくれたなんて、
 今考えても信じられない。
 …ぜんぶ、僕のために、してくれたのか。
 前も後ろも同時に責めて、
 自分は我慢して…。
 
 僕は、隅から隅まで、他の人の精液に、
 汚されている。
 そんなことしてもらっても、何も返せないのに…

 「申し訳…ございません。」

 「なにが?」

 「僕…返せるもの、なくて。」

 「バカ。オレさまが欲しい言葉は
  それじゃねぇ。」

 「………え、」

 「感想は?」

 キバナさまにこつかれる。
 下から覗くと、
 キバナさまがこちらをじっと見ていた。

 「すごく気持ちよかったです。
  もう、忘れられません。」

 僕がそう言うと、
 キバナさまは満足そうににやりと笑った。






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