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キバナさん 男娼を買う

第8章 褒美






 ギプスの付いてない手でキバナさまに触れる。
 筋肉質な脚を掴んで、身体を起こした。
 縋り付くような目で見るが、
 キバナさまは僕を見下ろしたままだ。

 「…ん…んぁ、」

 「床もべとべとだし。…出しきっててもう出ない、
 とかないだろうな。」

 「…管理、してます…。」

 上の服を捲って、輪ゴムを見せる。
 ベッドの隙間に落ちていたものだ。
 これが無ければ、
 意識を飛ばしていただろう。…。助かった。

 「はは、調教した甲斐がある。」

 リードを引っ張られて、
 無理矢理立たされる。
 べとべとになった床になんとか立つと
 身体を抱えられた。
 ふわ、と宙に浮いて、
 キバナさまに抱きつく。
 背中に手を回すと、
 ぎぎ、とギプスが傷んだ。

 「げ…どんだけローション塗ったんだよ。
 オレさまの服までぬるぬるする。」

 「ぅ…久しぶり、だったので、心配で…。」

 「ふん。解してないよりはマシか。」

 ローション、半分くらい使ってしまった。
 キバナさまに助けてもらった日から、
 後ろは1回も触っていない。
 キバナさまに使って欲しかったから、ずっと待ってた
 

 「ぅ、ぁ……。」

 そのままベッドに押し倒される。
 ヴヴ、とバイブがシーツに擦れて動いた。
 小さく喘ぐと、キバナさまが服を脱ぐ。

 「ヌルヌルして気持ち悪い…。」

 「ぅ、う…。」

 キバナさまが下の服を脱ぐ。
 まだ雄は、少し僕の方を向いたままで、
 固くなりかけているだけだ。

 「ぁ、ごほうし…します…。」

 そう言って身体を起こし、
 キバナさまの肉棒に触れようとすると、
 肩を突き倒された。
 どさ、と身体がベットに沈み、
 ギプスがまた痛む。

 「ぅ…。」

 「たまにはフェラ以外で興奮させてみろよ。
 玩具あるんだしさ。」

 「焦らす、おつもりですか…?」

 「なんだ。聞けねぇのか。」

 その言葉にぶんぶんと首を振った。
 キバナさまの命令は絶対…。
 僕の答えは、YESしかない。



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