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キバナさん 男娼を買う

第8章 褒美







 

 「ぅ、ぁ、あっ……あ、は…。」

 バイブを前立腺に当てると、
 ごりごりごり、と刺激されて、
 僕をかき乱していく。
 もう床はローションと先走りでべたべただ。
 どくりどくりと快感が高鳴って、
 もう、吹き出してしまいそうだ。
 視界がちかちかした所で、
 自ら自身に嵌めた輪ゴムがくい込んだ。
 痛い、イケない、痛い…。

 「ぅ………。」

 身体が床に沈んで、絶頂が遠のいていく。
 本当はイきたい。出してしまいたい。
 でも、でも…

 
 「キバナさま…早く帰ってきて……。」

 キバナさまとの行為でイかなきゃ…
 
 きっとこんなに責めたら、
 輪ゴムを外した瞬間に達してしまう。
 分かってる、けど、快感を得るのをやめられない。
 せいぜい止めるのが精一杯だ。
 なんとか身体を起こすと、
 先からまた汁がどぷどぷと溢れて、
 床を汚していく。
 ふう、ふう、と肩で息をする。
 気持ちよくて、でも辛くて、
 おかしくなってしまいそうだ。
 後ろの蕾は既にぐちゃぐちゃで、
 解すどころか、とろとろに蕩けている。


 「ぅ、う…ん、んぁ……。」

 またバイブを動かして快感を貪っていく。
 その時、がた、と遠くで音が聞こえた。

 「ぁ……あ…あっ……ああっ」

 バイブを触る手は止まらない。どうしよう。
 どくどくと自身が昂る。
 う、キバナさま、帰ってきたのに、気持ちよくて、
 気持ちよくて…。

 「外まで声聞こえてんだけど。」

 ドアの鍵が開いて、
 キバナさまが入ってくる。
 その楽しそうな顔に、
 昔、客を取っていた姿がちらついた。
 ヴヴヴ、と振動音が部屋に響く。

 「あ…申し訳、ございませ…。」

 「ほんとお前、バイブ好きだな。」

 「ぅ……。」

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