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ラストラインを越えて
第11章 朝練
置いていた荷物を取りに休憩スペースに向かいながら神座に訊いた。
「校外でヒルスプリントとインターバル走をします」
どちらも短めの距離を全力疾走するタイプの特訓だ。
やや億劫そうな顔をしながらホマレが呟く。
『どっちもキツイやつだ……』
「いずれもあなたに必要なトレーニングです。スピードの強化が見込めるので、懸命に打ち込めば先ほどのタイムを更新できるはずです」
『うーん。じゃあ……頑張ります』
ジャージの袖で汗を拭いながら、ホマレは渋々頷いて答えた。
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