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ラストラインを越えて

第5章 初戦後


『強くて速いウマ娘が勝つんじゃなく……最後まで脚が残ってて沈まなかったウマ娘が勝つ、ってことですね?』
「ええ、そういうことです」
神座がホマレの手の動きを目で追いながら頷いた。
「ジュニア期なのでまだスピード頼りでスタミナの配分と坂への対策が甘く、最後の直線で失速するであろうウマ娘が多いという点を当てにした勝ち筋です。あなたが勝ち残れる構造を確実なものにするために、諸々の対策をしっかりと体と頭に叩き込んでいきましょう」
『は~い……!』
神座の説明のおかげでモチベーションは上がったが、楽とは無縁な日々が続きそうだ。
やりたいことのために、やりたくないことを沢山しなければいけない。
ホマレの返事には意気込みと忌避感が混在していた。









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