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ラストラインを越えて
第23章 三女神
「帰るために荷物を取りに行くだけです。ついて来る必要はありません」
『えー?いいじゃん。一緒に帰ろうよ』
「意味のないことです」
『なくても大丈夫! だって今日休みだし』
休みだから何をしようが自分の自由。ホマレはニヤッと笑いながら返すと、神座は静かに前を向いた。
「……好きにしなさい」
細く伸びた2つの影を踏みながら石畳を進む。
片方から出た耳と尻尾が、どこか嬉しげに揺れていた。
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