第2章 マイワールド
家に帰り、夜ご飯とお風呂を済ませ後は寝るだけという時間。
友人とラ〇ンでくだらないことを話していた時、京治くんから夏休みの合宿の連絡が来た。
開いてみると、部活は埼玉でやるらしい。
てっきり東京かと思っていた私は「埼玉かぁ」と呟いた。
京治くんママが学校までの送迎はしてくれると言うから、電車代も考えなくていいか。
もし、お金足りなくなったらお手伝い賃としてお小遣いもらおう、京治くんから。
なんて考えていたら、ポコンと音が鳴った。
"今回参加する他県の高校、烏野高校らしいんだけどの通う高校じゃなかったっけ"
烏野高校。
その固定名詞が目に飛び込んで心臓がどえらく跳ねた。
烏野高校……?
京治くんは男子バレー部……。
烏野高校男子バレー部……。
確か、烏野のバレー部には月島蛍という男の子がいたはず。
「……………嘘だろ!!!!」
「うるさいよ!!近所迷惑!!」
「叫ばずにはいられない!!どうしよう、お母さん!!娘の大ピンチだよっ」
布団に潜っていたけど、勢いよく部屋を飛び出してリビングにいるお母さんの所へ走る。
22時を過ぎて騒ぐもんだからお母さんが怒っているけど、それどころの話じゃないし、急にテンパりだす娘の姿を見て心配になったのか、お母さんが眉に眉間に皺を寄せている。
「どうしよう、どうしよう」
「落ち着きなさい。何があったの」
「夏休みに京治くんのところ行くって言ったじゃん。バレー部の合宿の手伝いもするって。私の学校も今回参加するみたいで、どうしよう。無理、急激に行きたくない。辞退したい」
「それの何が問題なのよ。自分の学校が参加するくらいでそんなに焦ること………」
女の勘が働いたのか、お母さんが口を閉ざす。
そしてお父さんの姿がないことを確認したあと、静かに口を開いた。