第2章 マイワールド
「別にいいけど。そんなに人手が足りないの?」
『今回は、他県の高校も参加するんだよね。流石に保護者もこっちまでは来ないでしょ』
「ああ、なるほどね。それは確かにご飯とか例年より増えるよね」
『そう。だから暇なら手伝ってって母さんが』
「わかったぁ。日程決まってるならラ〇ンに送っといて」
『後で送るよ。じゃあね』
「はーい、またねー、バイバーイ」
ぷつり、と通話が切れる。
京治くんのところも合宿するんだ。
一日中バレー漬けってことでしょ。
バレーだけじゃない。
運動部の大半が夏休みを利用して毎日朝から晩まで練習するんだよね。
考えるだけで疲れる。
でも、部活が好きな人は楽しみで仕方ないんだろうな。
ふと、日向くんと影山くんの姿が頭に過る。
彼らも合宿行くために勉強頑張っているんだよね。
何かに必死な人ってなんであんなに眩しいんだろう。
いつか、バレー部の試合見に行きたいな。
そしたら日向くんや影山くんが必死になる理由とか分かったりするんだろうか。
「………ちょっとまて!!!」
バレー部の試合を見に行くと言うことは、月島蛍の試合姿も見ると言うことでは……?
いや、冷静に考えて。
月島蛍が試合に出ているとは限らないのでは……いや、出てるに決まってんだろ、月島蛍だぞ。
「ちょっと待ってくれ……、もし見に行くとなったらAED持参していこう。いつでも心臓発作起こしてもいいように」
激しく鼓動する動悸を胸に抱え、私は足早に家へと急いだ。