第2章 マイワールド
私の発言に4人の目が向けられる。
目を輝かせている日向くんと影山くん。
信じられないものを見たような顔をする月島蛍と山口くん。
対照的な彼らに私は内心「おもしろいな」と笑っていた。
「絶対参加したい!!だって強豪校の人達が集まるんだぜ!!絶対行きたいじゃんかよ!!なあ!!」
「ああ。もっと強くなるために行かねえと。そのために……」
「赤点が取れない、と。なるほど」
「協力してくれるのか!?空知さん」
私は「うん」と首を縦に振った。
本音を言いそうになったけど、頑張っている人に向けての言葉ではないなと思った。
それと同時に、部活にこんなにも熱を入れられることがすごく羨ましいと思ったし眩しいとも思った。
「放課後の少しの時間だけになるけど、いい?」
「全然!助かる!」
「あざっす!!」
勢いよく頭を下げる2人に「俺も手伝える時は手伝うよ」と山口くんは笑った。
月島蛍はさっさとヘッドホンを付けて教室を出て行く。
その姿を私はうっとりと見つめた。
まさかこんな形で月島蛍と会話できるとは思わなかったから、嬉しさがこみあげてくる。
彼らに勉強を教えるのは面倒だなと思うけれど、月島蛍と会話できる機会が増えるなら、お釣りがくるでしょ。