すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第14章 興味の渦
どさりと下ろせば座ったままに唇を重ねた。
「舌、出して?」
「…ッッ」
ゆっくりと口を開け、舌をそっと差し出した凜桜。
「気持ち悪けりゃ叩いてくれていい」
「…ッ」
そう一言伝えれば住吉も舌を出し、絡みつかせる。逃げようとする凜桜の後ろ首に手を回して逃げれない様に固定すれば今までのどのキスよりも深く、咥内がいっぱいになっていった。
「…ン…ッフゥァ…」
「チュク…ン…」
ぷは…っと唇が離される…ーーーとろんとした目の凜桜の頬を包み込めば住吉はいたずらそうに聞いた。
「…まだ、スる?」
「ッ…それ、は…」
住吉をもっと知りたい…きっと今までの元カレのSEXよりも気持ちいかもしれない…でも…・・
「今夜は…その…」
「ん?何?」
「…やめときます…」
「そう?」
「住吉さんを嫌いとか…そういうんじゃなくて…あの…ッッ」
そう言いかけた時だ。
ピンポーン!!ピンポンピンポーン!!
…・・二人を引き裂くようにチャイムが鳴り響いた。
「…待ってて」
「はい…」
ベッドから降りた住吉。それに続くように凜桜もベッドを降りた。
「…は?何?」
「あの、家が…なくてですね…」
「はぁ?」
「諒くん?」
「凜桜ちゃん。」
「どうかしたの?」
「いや、家が、引っ越しのタイミング間違えて…」
「いつ?」
「明後日です」
「…たく…」
「ありがとうございます!」
そうして小さく吐かれたため息とともにリビングへ。しかし…
「下で千紘君に会いましたけど?」
「……嫌な予感しかしねぇじゃねぇか…」
「そうなんですか?」
その直後。
ピンポーン…
「ほら見ろ…」
そうして住吉はいやいやながらも扉を開けたのだった。