すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第2章 突然の事故
「んで?俺は?」
「えーっと……」
「めんどくさいからもう、名前でいいわ」
「それはダメです。なので…代表ですかね?」
「…好きにして…」
そうして凜桜の歓迎会も進んでいく。そして少し遅めの夕食を兼ねた歓迎会を終えた時だ。
「…そろそろお開きにするか」
「えぇぇ!?もう?!」
「とか言ってもう2時間だろ、琥太郎、明日早いんだろ?」
「そうだけどぉ…」
酔いがいい感じに回っているのだろう。それでもまだろれつが回っている間に返そうという計画だった。
「・・・あの、ホントに私そろそろ…せっかくお誘いいただいたんですが…」
「終電?」
「あ、はい…」
「なら、タクシー捕まえりゃいいだろ」
「…簡単に言いますね…」
そういいだす凜桜の横でははっと住吉は笑っている。
「ほら、琥太郎、帰るぞって!」
「もぉぉぉ」
「諒?こいつたのむ」
「分かりました。」
そうして住吉は会計に向かい、凜桜もまたそのあとを追う。
「あ、あの…」
「いい、要らない」
「でも」
「出させて?」
そういうと何ら当たり前と言わんばかりにクレジットカードを出す。そのまま支払えばほらっと席に戻る様に促してくる。
「…凜桜ちゃん、あいつらからもらってないのに、歓迎会の主役からもらえないって」
「…ありがとうございます、ごちそうさまでした」
「ん、それでいいよ、だろ?」
そうして締めくくられた会。店を後にすれば、先ず一台止めたタクシーに琥太郎を押し込んだ。そして場所同じくして住吉はもう一台タクシーを捕まえようとして居た。