すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第2章 突然の事故
「食べ物は?頼んでる?」
「まだです」
「頼んどけって…適当でいいな?」
「はーい!」
「あ、代表、僕これ食べたいです」
「……じゃぁ、あとこれと、とりあえずそれだけで…」
そうしていろいろと話を始めた。
「で、凜桜ちゃんなんですけど…」
「ん?何?」
「ほら、自分で言ったら?」
「あの、実は、」
キュッと手を握りしめたまま凜桜は後から来た二人の顔を見つめた。
「…何々?告白?」
「違います!」
「琥太郎、黙ってて?」
「なんでですかぁ!」
「空気よめって」
そう片岡をなだめる様にした志村だった。
「…で?何よ」
「あの、私皆さんにあこがれてて…」
「ん、それで?」
「私も皆さんと同じ様に名前で呼んでもいいですか?」
そう切り出した凜桜。心臓は跳ね上がりそうになりながらも住吉と片岡の返事を待った。
「え、いいんじゃない?てか僕もう名前で呼んでるし」
「お前はな?」
「諒くんと千紘くんはもうOKもらって…」
少し照れながらも話を進めていく凜桜。
「で、あとは片岡さんだけで…」
「ちょいちょい、俺は?」
「あ、せめて…代表って…呼ばせていただけたら…」
「いやいや、おかしいでしょ」
「でも…」
「君の役職は?」
「代表秘書?」
「なんでクエスチョンなんだよ、そう、俺の秘書」
「・・・はい」
「それで、君の年も俺と同い年」
「…え、そうなんですか!?代表!」
「あぁ、だろ?」
「…そうなんですけど…」
「ならせめて名字でいいんじゃねぇの?」
そう突然に言われた凜桜。
「それよりもまずは僕じゃない?!」
「片岡さん、お名前で呼んでも?」
「おっけーおっけー!!」
「なら琥太郎君…」
「はい!」
そう話していたところに食事とドリンクが運ばれてくる。
「…んじゃ、凜桜ちゃん、ようこそ、SMYコーポレーションへ!」
そうして乾杯も始まり、歓迎会が始まるのだった。