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すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~

第9章 知らされた距離感


「つまりは、ゆりかの存在で凜桜はここから出て行って、部屋を借り、挙句遅延等で遅刻になる未来もいとわない。と言う事か?」
「遅延…と言って遅刻はしないようにしますし!」
「…クス…なるほど」
「彼女さんもいつまでもいくら部下といえど一緒に女性が彼氏さんの部屋にいるのはいい気はしないでしょうし…だから」
「クスクス…」
「笑い事じゃないですよ。そりゃ…代表にしてみたら…」
「悪かったって。ならさっき朝子さんに聞いてもよかっただろ」
「あさこ…さん?」
「あー、俺の親。」
「……あ、え?親公認ならなおさら…ですよ?」
「公認も何も…」

笑いをこらえながらも住吉はスマホを取り出した。少し触っていればこっち、おいで?と手招きされる。

「…あの、代表、私代表の彼女は…」
「いいから、めっちゃ可愛いから見てみろって」
「……」

『人の気も知らないで…』そう思いながらも凜桜は撃墜の思いでスマホを見た。

「……え、この子…ですか?」
「そ。かわいいだろ?」

そこに写されていたのは真っ白の銀髪に近いほどの色をしたゴールデンレトリバーだった。くりっとした目でカメラ目線のその子。

「…この子って…」
「実家にいる。色が白いからあの名前になってる。ちなみに朝子さんが付けた。」

それを聞いた凜桜は途方もなく恥ずかしくなっていた。

「…で?」
「……あの、すみません」
「というより、家、どうするの?」
「……それは…」
「ゆりかの存在がしっかりと分かった上できめたらいい。もう少し先延ばしにするか、それともすぐか」
「・・すごく言いにくいのですが…」
「何」
「…もう少しお世話になっても、いいですか?」
「どうぞ」

そうして一旦は凜桜の家探しも延期となるのだった。
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