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すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~

第9章 知らされた距離感


翌日の朝。この日は土曜日だったため仕事は休み。眠れなかった凜桜は、少し眠そうな表情のまま、ミルクティーを入れてパソコンを開いて居た。

「…おはよ」
「あ、おはようございます。住吉さん。」
「何、朝から仕事?」
「いえ、そういうわけでは…ッッ」

後ろから覗き込む様にして住吉が凜桜の開くパソコンを覗き込む。

「…家?」
「あ、はい。」
「どうかした?」
「どうかしたって…いつまでもおうち借りてるのも申し訳ないですし…」
「だからって、初任給出したばっかだけど?」
「はい。なので恐らく行けるかと。」
「そりゃまぁまぁいい額渡したけど…」

そう話しながらも検索している条件をみて、すっとマウスをとれば『保存』の所をクリックする住吉。

「…なぁ、この条件だと一気に飛ぶぞ?」
「そうかもしれないですけど…」
「何より会社から電車と歩きで1時間かかるって」
「あ、そこは許容範囲内かな、と」
「いやいや、どうせなら駅周辺で探したら?」

そう言いながらも住吉はポンっと頭を撫でていく。

「…ッッ」

しかしながらも1室増えるだけで大きく金額も変わるのが至極当たり前。駅周辺ならなおさらだ。

「…1kか…」
「いやいや、1kって…」
「だって!1kから1dkに代わるだけで12万から19万とかに代わるんですよ?無理ですもん…」
「・・・」
「ハァァ…でもお仕事頑張れば行けるか…?」

うーむ…と首をひねる凜桜の前に住吉はコーヒーカップを持ってきて座った。
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