すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第1章 きっかけは突然に…
そう、こうして凜桜がSMYコーポレーションに入ることになったのは、とある求人がきっかけだった。それはピンスタで見かけた求人だった。
『僕と一緒に、同じ世界を見よう』
そんなうたい文句…本来なら胡散臭いとも思えるような言葉だったものの、発信している相手が凜桜をそうはさせなかった。ずっとピンスタで見ていた相手だったからだ。
「会社…正社員の募集かな…」
そんな風に思って情報を見て、思い切って面接の予定を入れたのが2週間前だった。それも応募締め切り当日だった。何とか完了したものの、恐らく書類選考落ちるかな…とは思っていた。
それから2日後、知らない電話番号から電話がかかり、受ければまさかの書類選考通過という連絡だった。そして明後日に、面接を行うので来てください。との事…ほぼトントン拍子に話が進んでいく。
こうして凜桜が面接に向かい、その場でいつもピンスタでみていた住吉がそこにはいた。視線はどことなく厳しく、しかし体をまっすぐにして凜桜を見ていた。
面接を進めていくうちににこりと笑う所もあるものの、ほとんどが手厳しい言葉の数々を浴びせられた。泣きたくなるもののそれでも最後まで凜桜はしっかりと住吉の目を見て、会話を終えた。
「では合否の結果は2日以内にご連絡させていただきます。お疲れ様でした。」
そうして2日後に合格の連絡をもらい、現在に至るのだった。