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すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~

第4章 思わぬコト


それから20分くらいだろうか…騒がしい中渦中の二人が戻ってくる。

「…戻ったか?」
「はい!代表!俺は特に悪くなくて…!」
「すみません、俺がぶつけました。」
「ん、だろうね。運転してるの諒だから」
「…はい…」
「で、修理代、2割が琥太郎、残りの8割、諒の給料から天引きな」
「なんで俺まで!」
「だって同乗してたろ?」
「逆を言えば同乗してただけですよ!」
「あー、解った、だったら次から一人でいけ」
「えー、代表!」
「だったら2割琥太郎な」
「だぁからぁぁ!」
「3割に増やすぞ?」
「……わかりましたよ…」

そういいながらも少しへこんだ感じで琥太郎が席に着いた。

「おいおい、で?」
「…何がですか?」
「商談は?」
「大成功です!」

それは良かった!と褒める住吉。

「…・・アメとムチ…」
「何か言ったか?」
「いえ」

そうして小さく肩をすくめる凜桜と小さく笑う住吉。そして騒がしい事務所に変わっていった。そんな時だ。

「…?」

1件のメールが住吉の元に届いた。それを見て住吉は凜桜を呼ぶ。

「…凜桜ちゃん、ちょっと」
「はい?」
「今度、川端商事との食事会かねての商談がある。一緒に来る?」
「来る?と軽めに言われましても…」
「来ない?」
「来るか来ないかの二択ですね」
「何言ってんの?」
「いえ、行かせていただきます」
「分かった。」

そうして日時を伝える住吉。しっかりとメモを取り、事前に先方を知ろうとしていた凜桜。そのまま課せられている仕事も滞りなく済ませていった。


ーーーーーそう、・・あの…商談がきっかけに地獄のような日々が来ることも今は…知らずに…・・・
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