すき…キス…ミルフィーユ~秘書は代表と絶賛同居中!~
第3章 ようこそ、俺の家に…
「給料日までは俺が生活費のほとんど、出すって事でいいだろ?」
「それじゃ困ります。」
「困らない。」
「それは代表が困らないって事でしょう?」
「・・・・」
「どうかしましたか?」
「さっきは代表じゃなかったのに」
「……ッッ」
凜桜は少し前の時間を思い出した。そう、電話をした時には『住吉さん』と呼んでいたのだ。
「あ、れは…その」
「あれは、何?」
「たまたま…」
「たまたまって…でも、まぁ?いいよ、それで」
「…でも…」
「フッ…ほんとに給料要らないみたいだな」
「…あ」
ふっと笑いかければ、封筒を1枚差し出した。
「…住吉、さん?」
「コレ、明日の支度金につかえばいい」
「はい?」
「買いに行くんだろ?服とか諸々、雑貨とか」
「はい、あの、見てもいいですか?」
「どうぞ」
その言葉を聞いて凜桜は封筒をそっと覗いた、。
「…コレ、もらえません!」
「あっそ?」
「…はい」
「その間…クスクス、いろいろ買うとなれば必要だろ。経費で落とす」
「…貯金崩そうかと…」
「必要ない。事故だろ、君の不注意じゃない」
「…ありがとうございます。」
「ん、初めから素直にもらっておけばいいんだって」
にこっと笑いかけて、住吉はポンっと凜桜の頭を撫でた。
「…ッッ…」
「どうかした?」
「…いえ」
「あー、もちろんただじゃないからな?」
「…え?」
「ただよりも高いものはないだろ」
「…そうです…よね。利子…闇金よりも安いとは思いますが…」
「ハハハ…違う」
「え、っと」
「体で払ってもらう」
「…?!?!」
じりっと凜桜は座りなおしたのを見てふっと真面目なまなざしに変わった住吉。