第14章 温泉旅行 凪 誠士郎
『んっ…ンんっ…』
凪くんとの激しくて甘いキスに夢中だった。
凪くんの手が私のお尻をやわやわと揉み始めたタイミングでここが廊下であることに私は漸く気付いた。
僅かな理性を頼りに、彼の手を制した…
『んっ、んっ、凪く…ンン…わっ!』
「ごめん、エマもう無理…」
舌を絡ませ合う激しいキスをしていたのに全く息の切れていない凪くん…
浴衣姿で、髪も少し濡れてる凪くんがあまりにもカッコよくて胸がキュンキュンした。
カッコいい…と思っていると突然身体ふわっと浮いた。
凪くんがお姫様抱っこしてくれたのだ。
そのままスタスタと凪くんの足は部屋へと向かったのであった…
ドサッ…
部屋に着くなりベッドに押し倒された。
『凪く…ンッ…』
「今日はとことん俺に付き合ってね」
ギラリと光る瞳は獲物を見つけた肉食獣のようだった。
私はただ息を呑むしかなかった。