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エゴな彼らと甘いお話【ブルロ短編R18】

第11章 ❁甘い誘惑 士道龍聖


「エマちゃん…やっぱり今日はやめとこうぜ…ッ!」

そう言っておでこに優しくキスをして私の上から退こうとする龍聖くんの手を私は咄嗟に掴んでいた。

そして龍聖くんは私を見た途端ギョッとした顔をした。

理由は…

「エマちゃ…ッ!なんで泣いてんだ…?」

そう、私が泣いてたからだ。

自分でも勝手に出ていて涙を止めることが出来ずにいた。

涙が止まらない私を龍聖くんは優しく抱きしめてくれた…

「ダイジョーブ、落ち着いたら理由聞かせてくんね?」

そう優しく囁いた彼に私は小さく頷いた。




「落ち着いたか?…その、理由聞かせてくんねぇ?」

私が落ち着いた頃合いで龍聖くんが話しかけてきた。

一度深呼吸をしてから私はゆっくりと話し始めた…

「えっ!?まだヤッてないの!?」

学校で友達と龍聖くんの話になった。

私たちが付き合っていることは勿論周りも知っている。

付き合って半年ってことを言えばもうエッチしたの?って聞かれて
シてないって言えばさっきの反応だ。

なんでそんなに驚くんだろう…

だけど友達が驚いた理由はすぐに分かる…


『えっ…』

士道くんが高校1年の時に付き合った子はすぐにヤったって言ってた気がしてさ!

友達の言葉に私は呆然とした。

だって龍聖くんから一言もエッチしたいって言われてないから。

「で、でも!それは噂だから!!気にしなくていいよ!」

そう友達はフォローしてくれたけど、すごく落ち込んだ。

自分ってやっぱり色気ないのかな…

彼氏も龍聖くんが初めてで、これくらいのペースが普通なんだって思ってた。

それよりもやっぱり…

『そりゃあんなにかっこいいもん、彼女くらいいたよね…』

彼が昔誰かと付き合っていたということにほんの少し…いや、結構ショックを受けていた。


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