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エゴな彼らと甘いお話【ブルロ短編R18】

第6章 俺のモノ 糸師 凛


2年前、凛ちゃんと冴ちゃんは喧嘩した。

それ以来、凛ちゃんは冴ちゃんの話をしなくなった。

冴ちゃんに何があったか訊けば、アイツに現実を叩きつけただけだ。の一言のみ。

ほんとに似たもの兄弟だ。

まぁそんなこともあり、極力凛ちゃんの前では冴ちゃんの話をしないようにしているのだ。

『結構面白かったね!そろそろ寝よっか、あっ!私トイレ行ってくる!』

映画を観終わり、スマホをソファーに置いたままトイレに行った私…

これがいけなかったのだ。

『あれ?凛ちゃんまだ部屋行ってなかった…グイッ)ッ!』

気が付けば私は壁に押し付けられていた。

凛ちゃんの顔は俯いて見えない、でも分かる。

凛ちゃんが怒っている。

『り、んちゃん?』

「お前は誰のモノだ?」

『えっ?…あっ…』

目の前に突き出されたのは私のスマホ。

そしてスマホの画面に表示されている名前は…

「いつから糞兄貴の女になったんだ?」

『ッ!』

冴ちゃんの名前だった…


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