第5章 狼さん 氷織 羊
---数日後
『羊くん!お誕生日おめでとう!!』
「おおきに、エマ。中身見てもええ?」
別に誕生日なんてただ1つ歳を取るだけのことやと思ってた。
せやけど、エマと付き合って誕生日をお祝いしてもらえるうちに楽しみになっていた。
プレゼントとか別にいらん、エマと過ごせれればそれだけでええんやけどエマは毎年プレゼントを用意してくれる。
どれももちろん大切に使わせてもろてる。
そーいえば今年はプレゼント何が欲しいか聞かれてへんかったわ…
エマから受け取ったプレゼントの中身を開けると…
「これちょうど欲しかったやつや!めっちゃ嬉しい、おおきに!」
今年のエマからのプレゼントはグローブやった。
ちょうど使ってたやつが穴空いてしもて新しいやつを買おうとしてたとこやったんよ。
『良かった!実は烏くんとLINEしてた理由はこれなの』
「え?」
『いつも羊くんなんでも良いとか、要らんよって言うから今回はサプライズしたくって!でも何をあげれば良いか分からなくて烏くんに相談したの…ドサッ)へっ?//』